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キャベツ高騰2.5倍に 農水省 天候影響、ブロッコリーも


キャベツ高騰2.5倍に 農水省 天候影響、ブロッコリーも 青果店の店頭に並ぶキャベツ=20日、東京都新宿区
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 キャベツとブロッコリーの卸売価格が天候不順などの影響で高騰している。農林水産省の調査によると、国内の主要卸売市場の18日時点の平均価格は、前年の同日に比べてキャベツが約2・5倍、ブロッコリーは約2倍となっており、家計に響きそうだ。農水省の関係者は「今後、出荷量が増え、徐々に価格が落ち着いてくるのではないか」との見方を示した。
 農水省によると、キャベツは暖冬で出荷時期が早まった産地がある一方、2月下旬以降の低温で生育が遅れたことや、4月以降の多雨の影響で品質が落ちたため、全体の出荷量が減少した。ブロッコリーは、病害虫の影響を受けたという。
 主要卸売市場の1キロ当たりの平均卸売価格は、昨年5月18日にキャベツが75円だったが、今年5月18日時点で186円まで上昇した。ブロッコリーは371円から754円に上がった。
 東京都新宿区の青果店では20日、キャベツが1玉278円で店頭に並んでいた。店長は「キャベツやブロッコリーはこのところ高い。しばらく続きそうだ」と話した。
 キャベツの2022年の産出額は愛知県が195億円で首位。2位が群馬県で156億円、3位が千葉県で73億円だった。ブロッコリーは北海道が105億円と首位で香川県、長野県と続いた。