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4月全国物価2.2%上昇 32カ月連続、伸び率は鈍化


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 総務省が24日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比2・2%上昇の107・1だった。上昇は32カ月連続。ただ伸び率は前月の2・6%から縮小し、2カ月連続で鈍化した。食料の値上がりが続いているものの、上昇幅が縮小していることなどが主な要因。
 項目別では、生鮮食品を除く食料が3・5%上昇した。伸び率は3月の4・6%から縮小し、8カ月連続で鈍化した。ただ原材料費や物流費の上昇を価格に転嫁する動きは続いており、せんべいは19・9%、調理カレーは15・1%上昇。果実ジュースは原材料のオレンジの不作で28・9%の大幅上昇となった。
 エネルギー関連は、ガソリンが4・4%上昇となった一方、都市ガス代は5・9%、電気代は1・1%下がった。都市ガス代の下落幅は前月の10・1%からは縮小した。
 宿泊料は18・8%上がった。インバウンド(訪日客)の増加が影響した。上げ幅は前月の27・7%からは縮小した。