琉球海運は10日、宮城茂社長(72)が会長に就任し、後任に比嘉茂専務(60)が就く役員人事を内定した。代表権は両氏が持つ。27日の株主総会で正式決定する。
宮城氏は県経営者協会が6日に開いた理事会で次期会長への就任が内定した。27日の総会で正式決定する。琉球海運からの経営協会長就任は初めて。一時は1桁台程度まで落ち込んだ自己資本比率が35%程度まで回復するなど、同社の経営基盤強化の取り組みも評価された。
琉球海運は他に、石新真取締役総務部長(63)が総務部・企画部担当の常務に昇任する。宮城勝専務(60)ら他の常勤取締役は再任。社長や会長を務めた山城博美相談役(75)は退任する。
新設する執行役員に塩川勲グループ戦略室長(55)、濱元朝尚営業部長(54)、狩俣宗良ロジスティクス部長(52)の3氏を起用する。
比嘉氏は豊見城市出身。沖縄国際大商経学部卒。1986年入社。営業部次長や取締役大阪支店長、常務を経て2022年6月から専務。
グループ会社では、沖縄港運の社長に吉田和彦専務(59)が就任する。島袋完徹社長(73)は退任。松田正伸常務(57)は専務に、玉代勢直宏九州・先島定航部長(59)は常務に昇任する。
琉海リースは琉球海運の角(すみ)善晴常務取締役船舶部長(66)が社長を兼任する。ロジカルサポートは沖縄急送の潮平寛胤(ひろつぐ)専務(70)が社長に就任する。沖縄急送は琉球海運の金城勝哉福岡支店長(55)が常務に就任する。
(島袋良太)