有料

エヌビディア時価世界一 526兆円 AIで半導体需要増


エヌビディア時価世界一 526兆円 AIで半導体需要増 米企業の時価総額
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】米半導体大手エヌビディアの時価総額が18日のニューヨーク株式市場で米マイクロソフト(MS)、米アップルを抜き初めて世界首位となった。生成人工知能(AI)ブームを背景に、エヌビディアのAI向け半導体の需要は急増。業績拡大への期待が株価を押し上げており、本格的な生成AI時代の到来を印象づけた。
 エヌビディアの終値は前日比3・5%高の135・58ドルだった。米調査会社ファクトセットによると、時価総額は3兆3352億ドル(約526兆円)となり、MSの3兆3173億ドル、アップルの3兆2859億ドルを上回った。この上位3社が激しく競り合っている。
 米国の時価総額ランキングでは、革新的な技術で急成長を遂げている「マグニフィセントセブン」と呼ばれる大型テクノロジー企業7社のうち6社が1兆ドルを超え、上位を独占中だ。
 AI向け半導体のシェアが8割超に上るとされるエヌビディアは企業価値も急騰。時価総額は昨年5月に1兆ドルを超えた後、今年2月に2兆ドルに達し、今月5日に初めて3兆ドルを突破した。
 エヌビディアは、大量の計算を同時に実行できる画像処理装置(GPU)が主力製品だ。「チャットGPT」といった生成AIの学習や推論の処理に使われている。