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貿易赤字1.2兆円 資源高など影響 5月・2カ月連続


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 財務省が19日発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆2213億円の赤字だった。2カ月連続の赤字。資源高や円安が影響し、原油などの輸入額が拡大したことが要因となった。
 輸出は前年同月比13・5%増の8兆2766億円で、5月としては過去最大だった。米国向けの自動車や中国向けの半導体製造装置などが伸びた。輸入は石油製品や原油が増え、9・5%増の9兆4979億円だった。
 外国為替レートの平均は1ドル=155円48銭。前年同月と比べ約20円の円安ドル高となり、輸出入とも金額が膨らんだ。
 地域別では、対米国が4736億円の黒字。輸出が23・9%増の1兆7018億円だった。輸入は29・7%増の1兆2281億円で、過去最大となった。
 対中国は5331億円の赤字。対欧州連合(EU)も2716億円の赤字だった。