沖縄国税事務所は21日、県内の2023年分確定申告状況を発表した。昨年10月のインボイス制度導入で個人事業者の消費税申告件数は前年比77・3%増の2万1578件となり、過去最高となった。納税額は同15・3%増の83億8千万円だった。免税事業者からインボイス発行事業者になったのは9347人で、うち78・5%に当たる7337人が激変緩和措置に当たる2割特例を受けた。
納税者数は同5・1%増の9万558人で所得金額は同7%増の5131億5千万円。納税額は同8・7%の425億200万円で、いずれも2年ぶりに増加となった。コロナ禍が明け、経済活動が活発化した影響とみられる。
会社員など給与所得者納税者による所得額は同5・1%増の1772億7100万円、納税額は同5・2%増の59億8千万円だった。事業所得納税者による所得額は同15・7%増の698億7200万円。納税額は同24・2%増の61億3300万円だった。
国税電子申告・納税システム「e―Tax(イータックス)」を利用して確定申告を実施したのは同9・4%増の16万7563人で、うちマイナンバーカードを利用して申告したのは3万4734人だった。マイナンバーカードの普及に伴い、利用者は19年分の9倍に上った。スマホでのマイナンバーカード利用申告者は1万6802人だった。 (当間詩朗)