那覇空港内で航空機整備を手掛けるMRO Japan(MJP、那覇市、高橋隆司社長)は21日、県内初となるジャンボ機の整備作業を同社格納庫で実施した。整備を進めるのは日本貨物航空(NCA)の機体で、今後MJPは計8機の整備に取り組む。MJPの島村隆司取締役営業部長は「海外の同業会社と互角に戦えるようになった」と喜びを語った。
今回は、毎便の飛行データを自動で転送する新たな装置を取り付けた。その他、給油などの日常作業も含め、16人体制で整備に臨んだ。
NCAはこれまで、海外の整備会社に委託していたが、国内唯一の航空整備会社であるMJPの受け入れ体制が整ったことで、契約に至った。島村取締役によると、海外のMROよりも飛行の際の燃油が少なくて済み、円安の影響などからも、費用が抑えられる利点があるという。20日夜に那覇空港に着いた機体は、23日朝に発つ。
(與那覇智早)