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宮古で循環型水素供給 ネクステムズなど事業検討


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄電力関連会社のネクステムズ(浦添市、比嘉直人社長)と三菱HCキャピタル(東京都)、電力中央研究所(同)は21日、再生可能エネルギー由来の電力を使い、水素の製造・供給と消費を完結させる実証事業を宮古島で実施する検討を始めたと発表した。2026年度中の事業開始を目指す。日本初となる資源循環型の水素製造システムの構築を目標としている。
 実証実験は、宮古島東急ホテル&リゾーツと「雪塩」を製造するパラダイスプランの製塩工場が協力する。ボイラーや温水器を稼働するために使っている化石燃料を水素に転換する手法の導入を検討する。
 水素を製造する電力は、各施設に設置した太陽光発電、ネクステムズや三菱HCキャピタルなどが出資する宮古島未来エネルギーが保有する、島内に分散した太陽光発電の活用を検討。水が貴重な資源である離島の課題に対応するため、雪塩の製造工程で発生する水の活用や循環利用を検討する。 (島袋良太)