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ミバエの一種、本島で初確認 国外から飛来か 農産物への被害懸念、わな増設 沖縄


ミバエの一種、本島で初確認 国外から飛来か 農産物への被害懸念、わな増設 沖縄 セグロウリミバエの成虫(県病害虫防除技術センター提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 ウリ科植物などに寄生して被害をもたらすセグロウリミバエが24日までに沖縄本島で初確認された。那覇植物防疫事務所によると、国外から飛来した可能性が高い。県は、わなを増設して調査を進めている。

 県が1993年に根絶宣言をしたウリミバエとは別種だが、同様にウリ科の果実などに寄生し、産卵するなどして実の腐敗を引き起こす。これまでに国内で定着事例はない。

 3~5月にかけ、名護市で7匹、伊是名村で1匹のオスが調査用トラップにかかっているのが見つかった。
 県病害虫防除技術センターによると、6月も複数確認されている。担当者は「万が一、まん延などの事態になれば作物の出荷停止などもあり得るが、現在はそこまでには至っていない」と説明した。

 体長は8~9ミリ。防除に使用できる登録薬剤はなく、寄生果実は除去し処分することになる。

 県内では石垣で98年と2003年に見つかっており、県内での確認は21年ぶり。石垣では農作物などへの寄生は見られなかった。 

(新垣若菜)