1975年の創業から約50年となる写真館「スタジオチャーリー」(浦添市、前田初美社長)が第一スタジオ(沖縄市、比嘉昇社長)に事業を承継することになった。
24日、仲介支援した琉球銀行本店で調印式があり、第一スタジオがチャーリーの株式100%を取得(M&A)した。前田社長は「廃業も考えたが、良きライバルに承継できて光栄だ。長年のお客様にも安心して利用いただけると思う」と語った。
チャーリーの社名や看板、衣装、資機材などが受け継がれるほか、提供サービスや料金に変更はない。従業員も転職希望者以外の雇用が維持される。第一スタジオの比嘉社長は「廃業かとの一報を聞いて、さみしかった。これまでのチャーリーを引き継いで事業をさらに拡大させていきたい」と抱負を語った。
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チャーリーの新社長には第一スタジオ専務の比嘉雅樹氏(39)が就任する。現在は衣装見学などの一部営業を再開しており、7月3日から撮影などを含めた営業を本格再開させる。
チャーリーは75年3月に那覇市首里平良町に「城北写真館」として創業。90年に首里儀保町に移転し法人化した。98年には社名を現在の「スタジオチャーリー」に変更。2000年に浦添市前田に本社機能を移転、13年8月に本社を現在のビルに改装していた。
社名変更を機に作成された「百日写真に七五三、十三祝いに成人式♪」のフレーズのCMはラジオなどで長年放映され、多くの県民に親しまれていた。
(当間詩朗)