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2カ月ぶり円安 一時160円台に迫る


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 週明け24日の東京外国為替市場の円相場は、日米の金利差を背景としたドル買い円売りで一時1ドル=159円94銭と約2カ月ぶりの円安水準に下落し、節目の160円台に再び迫った。前週末のニューヨーク市場で一時159円87銭まで下落した流れを引き継ぎ、朝方から159円台後半で推移。政府・日銀が4月から5月にかけて実施した円買いドル売りの介入前の水準に近づいた。
 午後5時現在は前週末比92銭円安ドル高の1ドル=159円68~70銭。ユーロは1円52銭円安ユーロ高の1ユーロ=171円06~10銭。
 米経済指標が堅調で、米連邦準備制度理事会(FRB)の高金利政策が当面続くとの見方が意識された。鈴木俊一財務相は24日、円安進行に関し「過度な変化は望ましくない」と指摘した上で「必要に応じて適切な対応を取っていきたい」とけん制した。
 円相場は、大手銀行によると4月29日に一時1ドル=160円24銭まで下落している。日米の金融政策の違いを材料視した円売りが進み、政府・日銀が歯止めをかけようと円買い介入に踏み切る流れとなった。上田東短フォレックスの阪井勇蔵営業企画室室長は「円安基調は続いているが、一方で介入への警戒感も高まっている」と指摘した。