ファミリーマートが今年、配送員募集の自社サイト改修などに前年比約5倍の予算を投入し、2~6月の応募は前年同期と比べ約5倍、採用は約4倍に達したことが26日、分かった。運転手の残業規制で物流が滞る「2024年問題」への対応で、委託先の運送会社の人材不足を補う狙い。委託先の運転手を、コンビニ大手が自ら募集するのは珍しいという。
4月からファミマ店舗のデジタルサイネージ(電子看板)や、決済アプリ「ファミペイ」上でも募集している。ファミマの知名度が寄与し、応募拡大につながった形だ。他のコンビニ大手では、委託先の運送会社に運転手の募集も委ねることが多い。ファミマの取り組みは、運送会社が就職サイトなどに求人を掲載する費用の軽減にもつながる。
コンビニは食料品の安定した配送が生命線で、大手各社は24年問題を巡り、物流網の見直しなど対策を打っている。ファミマは人工知能(AI)を活用して効率の良い配送経路を作成し運転手の業務時間を削減したり、店舗への配送指定時刻を緩和したりしてきた。
ファミマの担当者によると、コンビニ配送は回数が多く、届ける時間にも厳しいという印象を持たれ、敬遠されることがあるという。
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ファミマ配送 応募活況 2024年問題 採用サイト改修
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琉球新報朝刊
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