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8期ぶりマイナス 県商議所連・商工会連 4~6月業況 沖縄


8期ぶりマイナス 県商議所連・商工会連 4~6月業況 沖縄 沖縄空撮(資料)
この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 良太

 県商工会議所連合会と県商工会連合会、県中小企業団体中央会は30日、2024年4~6月期の県内景況調査を発表した。全産業の業況判断(DI)はマイナス0・8ポイントで「停滞」と評価した。マイナスは8期ぶり。前期(1~3月)比で8・6ポイント、前年同期比で15・6ポイント減少した。7~9月期の全産業DIは夏休みや盆休み、観光業の好調などを要因にプラス2・9への改善を予想している。

 業況DIがマイナスに転じた要因は「売上高は拡大しているが、それを上回る原材料費の高騰や人件費の伸びがある。価格転嫁が進められず、収益を圧迫しているのではないか」と分析した。

 業種別では、卸売業の業況DIが38・4ポイント(前年同期比11・7ポイント減)で最も高く、経常利益DIも46・2ポイント(同4・5ポイント増)とプラスだった。

 一方で小売業は業況DIが前年同期比28・7ポイント減のマイナス15・7ポイントと大きく悪化した。卸売業に比べて小売業は価格転嫁が難しい傾向があるとした。

 建設業の業況DIは、同7・6ポイント改善のマイナス5・2ポイント。「従業員過不足DI」はマイナス52・6ポイントと他の業種と比べて人手不足が顕著だった。

  (島袋良太)