おきぎん経済研究所は27日、8月の県内景況を発表し、11カ月連続で「回復している」との判断を維持した。個人消費は物価高の影響を受けながらも増加し、建設は民間で一部弱含む動きがみられるものの、公共関連は堅調に推移している。観光は外国人観光客が増加していることなどから、主要3項目の判断をそれぞれ据え置いた。
【個人消費】全店ベースのスーパー売上高は前年同月比5・8%増。27カ月連続で前年同月を上回った。品目別では物価高の影響を受け、食料品が前年同月比3・2%増、家電を含む家庭用品も同16・2%増だった。新車販売台数は全体で同17・9%増の3390台で9カ月ぶりに前年を上回った。
【建設】公共工事請負金額は前年同月比で12・5%減の235億9100万円だったものの、年度累計額でみると、前年同期比11・1%増の1396億2800万円。7月の新設住宅着工戸数は全体で前年同月比3・4%増の955戸で2カ月ぶりに前年を上回った。
【観光】県内ホテル稼働率は夏休みシーズン到来を背景にシティ、リゾート、ビジネスの全3タイプで前年同月を上回った。一方で、コロナ禍前の2019年同月比でみると、シティで10・1ポイント、リゾート10・9ポイント、ビジネスで11・3ポイントの減だった。
(当間詩朗)