りゅうぎん総合研究所は27日、8月の県内景気動向を発表し、「緩やかに拡大している」と12カ月連続で判断した。消費、建設、観光の主要3項目の判断をそれぞれ据え置いた。先行きについては「底堅い消費マインドと観光需要にけん引され、緩やかな拡大基調が継続するとみられる」と見通した。
【消費】スーパー、百貨店売上高共に前年同月を上回った。物産催事による集客効果などもみられたほか、前年の大型台風で3・5日の休業を強いられた反動増の影響もみられた。新車販売台数は一部自動車メーカーの生産・出荷停止の影響が解消され、9カ月ぶりに前年同月比17・9%増となった。
【建設】7月の建設着工床面積は9万9196平方メートルで前年同月比0・7%増と2カ月ぶりに前年を上回った。一方で居住用は同5・3%減った。新設住宅着工戸数は2カ月ぶりに増加に転じたが、建築単価や地価上昇の影響で1戸当たりの面積が減少する傾向がみられるという。
【観光】主要ホテル客室稼働率は65・4%と前年同月差で11・3ポイント上昇し、5カ月連続で前年を上回った。売上高は同12・3%増で3カ月連続で前年を上回った。主要ゴルフ場は前年の大型台風襲来に伴う臨時休業の反動で入場者、売り上げ共に増加した。
(当間詩朗)