医薬品の製造・販売を手掛けるジェイドルフ製薬(滋賀県、内藤泰史社長)と東村は、医薬品の原料となるパイナップルの茎の調達支援などで連携する。24日、村役場で連携協定書と売買取引基本契約書の調印式が開かれた。
協定では、同社が製造する痔疾患治療用医薬品の原薬「ブロメライン」の抽出に使われるパイナップルの茎の調達支援や新規産業の創出、所得向上、新製品の研究開発などについて連携していくことが確認された。
同社は昨年11月、パイナップル生産が国内有数の東村に沖縄工場を建設。次年度の本格稼働に向けた準備を進めている。
まずは1年間で100トンの茎からブロメライン500~600キロを抽出することを目指す。現在、同社製品に使われるブロメラインは全て輸入品だが、最終的には25%を沖縄産のブロメラインにしていくという。内藤社長は「今回の連携を感謝している。医薬品の安定供給を実現していきたい」と力を込めた。
東村の當山全伸村長は「農家の意欲や所得の向上につながると信じている」と期待した。
(玉寄光太)