おきぎん経済研究所は10月30日、9月の県内景況を発表し、12カ月連続で「県内景況は回復している」との判断を据え置いた。個人消費は物価高の影響を受けながらも増加し、観光は外国人観光客の増加などから回復しているとして、共に「やや良い」と判断した。建設は弱含んでいるとして「普通」と評価した。
【個人消費】スーパー売上高は全店ベースで前年同月比1.1%増、既存店は0.8%増と共に28カ月連続で前年同月を上回った。全店ベースで家電を含む家庭用品は新店舗開設の効果で0.7%増加した。新車販売台数は2.2%減の3968台で、2カ月ぶりに前年同月を下回った。
【建設】公共工事請負金額は前年同月比で55.1%減の330億100万円だった。国関係の受注が78.3%減るなど前年の反動減があった。法人・個人を合わせた民間の着工建築物床面積は、24年度の8月までの累計で前年度同期を11.3%上回った。
【観光】9月の入域観光客数は前年同月比17.0%増の83万1千人。観光施設入場者数も14.3%増え30カ月連続で前年同月を上回った。ホテル稼動率はシティが63%(前年同月比7.2ポイント増)、リゾートが68.6%(同6.5ポイント増)、ビジネスが68.9%(同5.5ポイント増)といずれも増加。客室単価は3.6%増、宿泊収入は14.4%増だった。
(島袋良太)