大手電力10社の2024年9月中間連結決算が31日出そろい、沖縄を除く9社の純利益が前年同期より減少した。火力発電の燃料費の変動を遅れて電気料金に反映する「燃料費調整制度」による差益が縮小したりなくなったりし、東京と中部、中国、九州の4社の純利益がほぼ半減となった。
売上高は北陸、関西、四国、九州が中間期として過去最高となった。関西は3・1%増の2兆1365億円で、他の電力会社などへの販売量が伸びたほか、猛暑により家庭向けも増加した。
25年3月期については原発再稼働に伴い、東北が約130億円、中国は110億円程度の収支改善をそれぞれ見込んでいる。
(共同通信)