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中学校の部活動、地域移行案を了承 沖縄県教委の検討会議


中学校の部活動、地域移行案を了承 沖縄県教委の検討会議 公立中学校の休日の部活動地域移行に関する第2回検討会議=8日、那覇市の県体協スポーツ会館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 休日の公立中学校の部活動を巡り、沖縄県教育委員会は8日、那覇市の県体協スポーツ会館で2023年度の第2回検討会議を開催した。委員は、部活動の地域移行について県としての考え方を文章で示した「県公立中学校の学校部活動地域移行推進計画」案を検討し、内容を了承した。

 推進計画案は、地域クラブ活動の適正な運営や活動の在り方について県の考え方を示している。部活動の現状と課題、運営体制例の説明などが書かれてある。

 市町村で地域移行を進める中で想定される事柄をまとめた「具体的な進め方」では、(1)部活動の現状把握と見える化(2)地域ニーズの把握(3)協議会等の開催(4)運営団体などに求める事柄(5)財源の確保や学校体育施設の管理、行政一丸で推進する体制整備―の5項目が挙げられた。

 推進計画案は、第1回会議で提案した計画案に委員からの意見を反映させた。委員からは推進計画の文章の言葉や言い回しについての指摘があった。意見を踏まえた推進計画は、10月中には各市町村教委に周知される予定。今後、保健体育課のサイト「保健体育課ポータル」でも公表される。

 活動報告では、県教委保健体育課から8~9月に6地区の教育事務所ごとに開いた周知説明会の参加者が計188人だったことが報告された。

 県中学校体育連盟は、今夏の県中体連主催大会への参加を認めた地域スポーツ27団体の県、九州、全国大会の出場状況を報告した。

 (高橋夏帆)