【豊見城】九州の農業高校の生徒から川柳を募集する「第6回九州農高川柳コンテスト」(オーレックホールディングス主催)で、南部農林高校食品加工科の2年生の中本莉胡さん(16)=那覇市=の「学校に 命の声が 響いてる」がグランプリに決まった。中本さんは「うれしい。学校で食品について学ぶことで命を身近に感じる。命に感謝したいという思いを込めた」と語った。
川柳は「わたしと農業」をテーマに、九州の44校から6794作品の応募があった。
中本さんは、実習の際に校内農場で野菜や花を育てた体験を作品にした。「近くに牛がいて、虫や鳥も飛んでいる。その音が命の声のように聞こえた」と振り返った。南部農林高校は全学年で作品応募に取り組み、「学校賞」にも選ばれた。表彰式は12月に同校で行われる。
県内からは他に優秀賞に3作品、佳作に1作品が選ばれた。受賞者・作品は次の通り。(敬称略)
【優秀賞】
▽前泊穂乃楓(宮古総合実業1年)「ピーマンは 好きになれない ままごめん」
▽宮國愛(同3年)「草刈り後 ふるえ残る手 香る夏」
▽與儀清我(八重山農林1年)「失礼します あなたの卵 いただきます」
【佳作】
▽下地理葉(宮古総合実業3年)「昼休み 恋よりセリの 討論会」
(岩崎みどり)