那覇市の県立那覇みらい支援学校で9月21日、毎月第3木曜の「琉球料理の日」に合わせ、琉球漆器に盛り付けた琉球料理の給食があった。半嶺満県教育長らが同校を訪れ児童と共に給食を楽しんだ。
この日の献立はアーサとトウガンのすまし汁などの琉球料理。22日が旧暦8月8日のトーカチに当たることから、魚てんぷらやかんぴょうイリチーなども児童生徒約260人に提供した。伝統文化に触れてもらおうと県学校給食会から借りた琉球漆器に盛った。
小学部5年生の教室では、琉球料理伝承人で栄養教諭の津波綾乃さんが琉球料理の説明をして「王様の気持ちになって食べましょう」とあいさつした。
半嶺教育長や金城正樹保健体育課長と楽しく話しながら給食を食べた潮平風香さん(11)は「琉球漆器で食べるのは初めて。天ぷらとイリチーがおいしかった」と笑顔だった。
琉球料理保存協会は毎月第3木曜を「琉球料理の日」と定めており、県学校栄養士会でも、子どもたちに味や料理の伝承、親しんでもらうことを目的に琉球料理を出している。
(高橋夏帆)