有料

食文化、米軍基地、海洋ごみ…修学旅行で「沖縄」考える 神戸の中学生、「OSPラーニング・ジャーニー」参加


食文化、米軍基地、海洋ごみ…修学旅行で「沖縄」考える 神戸の中学生、「OSPラーニング・ジャーニー」参加 互いの文化などについて紹介して交流を深める神戸大学付属中等教育学校と興南中学校の生徒たち=3日、那覇市古島の興南中学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 修学旅行で沖縄を訪れている神戸大学付属中等教育学校(兵庫県)の3年生122人が3日、沖縄で社会課題解決を学ぶ「OSPラーニング・ジャーニー」に参加した。沖縄の食文化、米軍基地、海洋ごみ、赤土流出、生物多様性の五つのコースに分かれ、それぞれの課題解決に取り組んでいる企業や団体、地域住民などから話を聞いた。

 米軍基地コースでは、琉球新報社中部報道グループ長の島袋良太記者が、嘉手納基地が地域に与える影響や、海外の米軍基地と在日米軍の違いなどについて説明した。島袋記者は「基地問題は生活の問題で、健康、命の問題だということを感じてほしい」と呼びかけた。

 生徒らはその後、那覇市の興南中学3年生と交流。互いの学校や探究学習の成果を紹介、ゲームを通じて交流を深めた。

 神戸大付属中の井上來未(くるみ)さん(15)は「事前学習で知っているつもりだったけど、米軍基地を目の前で見て、地域の人の話を聞くことで、自分のことのように感じられた」と実感を込めた。鈴木沙依子さん(15)は「異なる地域の同世代との交流で互いの文化を知ることができた」と話した。

 「OSPラーニング・ジャーニー」は「OKINAWA SDGsプロジェクト」(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)から生まれた修学旅行プログラム。

 (玉城江梨子)