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「安心安全な水、当たり前ではない」 南風原中の平田さん、「水の作文」で大臣賞 水をテーマにポスターや新聞も作成


「安心安全な水、当たり前ではない」 南風原中の平田さん、「水の作文」で大臣賞 水をテーマにポスターや新聞も作成 国土交通大臣賞を受賞した、南風原中学校3年の平田菜乃華さん=6日、南風原町役場
この記事を書いた人 Avatar photo 岩崎 みどり

 【南風原】水をテーマにした「第45回全日本中学生水の作文コンクール」(水循環政策本部、国土交通省、都道府県主催)で、南風原町立南風原中学校3年の平田菜乃華さん(15)が、国土交通大臣賞を受賞した。国内外から8776作品が応募、最優秀賞(1作品)に次ぐ優秀賞(10作品)に当たる。平田さんは「安心安全な水がいつでも飲めるのは当たり前ではない。作文を通して水について考えてもらえたらうれしい」と話す。

 平田さんは持続可能な開発目標(SDGs)の授業で、バケツの泥水を海外の幼児が飲む写真に衝撃を受け、夏休みの自由研究で泥水のろ過に取り組んだ。しかし、ろ過や煮沸を繰り返しても汚れを除去することはできなかった。この経験から「きれいな水のありがたみを伝えたい」と、水道コンクールのポスターを描いた。ポスターは賞を取り商業施設で展示された。作文で、これまでの学びをまとめ「私にとって水は日々感謝をする人生のパートナーだ」とつづった。

 授賞式は8月に東京で行われた。その後も平田さんの取り組みは続く。夏休み中に県内の水事情をテーマに新聞を作成。県中学校社会科新聞コンクールで銀賞を受賞した。さらに南風原町事業でハワイを訪問したことから海外に視野を広げた。「高校生になったら発展途上国を訪問する事業に参加して、もっと学びたい」と瞳を輝かせた。

 (岩崎みどり)