「生成AI」を見破れるか　モバプリの知っ得［251］

TBSは7日、テレビ番組「サンデーモーニング」の放送の中で紹介した内容に誤りがあるとして謝罪しました。番組で「生成AI【※1】で作成されたフェイク画像です」と紹介したのが、実際は2014年以前から存在する画像で、生成AIで作られてはいなかったというものです。

今年は、文章を作成するChatGPTが話題になり、画像を作成する生成AIも注目されています。楽しく便利な使い方ができる生成AIですが、一方で「フェイク画像を作られると、見破るのが難しいのではないか？」といった問題点も指摘されていました。今回は、生成AIのフェイク画像を警戒しすぎた結果、間違った判断をしてしまったといえます。今後、さらに生成AIの技術が進化すると、「フェイク画像かどうか」を判断することが難しくなっていきそうです。

今回、サンデーモーニングは、イスラエル軍とパレスチナのイスラム組織ハマスの戦闘のニュースの中で、ハマス幹部に関する画像を紹介しました。世界情勢を左右する戦争や選挙、衝撃的な事件の時は、さまざまな情報が飛び交い、何が事実なのか分かりにくくなります。大きいニュースほど「ゆっくり考え、新しい情報に飛びついて一喜一憂はしない」といった姿勢が求められるかもしれません。

～言葉の解説～

※1　生成AI　…　ジェネレーティブAIとも呼びます。AIを使って文章、画像、動画などのコンテンツを作成するAI技術のことです。生成AIのこの1年の進化のスピードが早く、法律などが追いついていない状態で、各国がルール作りに向けて動き出しているところです。