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Youtuberの苦しみ モバプリの知っ得[256]


Youtuberの苦しみ モバプリの知っ得[256] イラスト 小谷茶(コタニティー)
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2023年最後のりゅうPON!です。この1年を振り返りたいと思います。今年は「私人逮捕系YouTuber」【※1】と呼ばれる人たちが出てきましたが、結果的にこの人たちが逮捕される事態となりました。もちろんダメなことをしたために逮捕されたのですが、なぜ「捕まるようなことをYouTubeでやるのか」を考えたいと思います。

「アテンション・エコノミー」【※2】という言葉があります。日本語に訳すと「関心経済」です。情報やコンテンツがあふれかえった現代、私たちの限りある時間は貴重なものとなり、SNSや動画サービスなどでユーザーの時間の奪い合いが生まれます。ユーザーの時間を奪えば奪うほど儲(もう)かるため、私たちの「関心」を引くような仕組み、新しい機能を投入します。

YouTubeやSNSで生活費を稼ぐ人たちは、このアテンション・エコノミーのシステムの深いところに自分から入っていくことになります。大成功して人々の注目をたくさん集めることができれば、大金持ちになれるかもしれません。しかしながら、次から次へと新しいコンテンツが登場するため、注目を集め続けることは非常に難しく、結果として目立つためにむちゃなことや「炎上」しそうなことに手を出してしまう可能性があるのです。皆さんの好きなYouTuberやインフルエンサーはどうでしょうか? 長い期間見続けていると、その人のいろいろな変化も見えてきます。ネットで稼いでいる人たちは、楽しそうで派手なイメージがあると思いますが、見えないところでアテンション・エコノミーに苦しんでいるかもしれません。

~ 言葉の解説 ~

※1 「私人逮捕系YouTuber」 … 「世直し系YouTuber」などとも呼ばれています。関連記事については、下記の記事で確認することができます。

※2 「アテンション・エコノミー」 … 関連記事については、下記の記事で確認することができます。

モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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