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下地さん(球陽中1年)数検準1級合格 県内最年少タイ 動画サイトなどで独学


下地さん(球陽中1年)数検準1級合格 県内最年少タイ 動画サイトなどで独学 県内最年少タイで数検準1級を取得した球陽中学校1年の下地凛さん=沖縄市の球陽中学校
この記事を書いた人 Avatar photo 福田 修平

 【沖縄】沖縄市の球陽中学校1年の下地凛さん(13)はこのほど、日本数学検定協会が実施する数学検定の準1級の試験に県内最年少タイで合格した。数検準1級は高校3年生程度の問題が出題される。下地さんは小学校6年の1学期ごろに、受験には資格があった方が良いと聞き、数検6級を取得した。そのとき「バーゼル問題」や、「オイラーの等式」に出合い、数学の面白さにのめり込んでいったという。

 数学に熱中できているのは、動画サイトを用いた勉強方法を受け入れてくれた両親のおかげだと感じている。勉強の進め方は、計画を立て過ぎずその時やりたいテーマをするようにしているという。

 現在、主に動画サイトなどで独学している。4月までの1級取得を目指しているが、「勉強は試験のためではなく、楽しいからやっている」と笑顔を見せた。数学の知識をより実用的に生かすため、現在は物理なども勉強しているという。

 下地さんが強調するのは「楽しむ」ということだ。儒教の創始者である孔子の「これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず」(あることを好きな人は、それを楽しんでいる人には及ばない)との言葉を見た時は「やっぱり」と思ったという。

 「勉強は続けていく。中学卒業までには共通テストを解けるようになりたい」とし、「将来の職業などは考えていないが、自分の長所を生かせる仕事に就きたい」と語った。

 (福田修平)