新聞記事を高校入試対策に生かそうと、読谷中学校(與那覇直樹校長)で2月15日、社会科のNIE授業「時事問題を作成しよう」が実施された。3月6~7日に県立高校一般入試を控えた3年4組の29人が、「日本GDP4位転落」など七つの記事を7グループに分かれて読み込み、時事問題を作って発表した。
読谷中は、県NIE推進協議会の実践指定校2年目。これまでの集大成として時事問題の作成に取り組んだ。生徒たちはタブレット端末や資料集なども活用して問題を作った。
スウェーデンのNATO加盟の記事を使った大城悠斗さん(15)は「1人だったら難しい記事だが、グループ全員で考え、いい問題ができた」と手応えを感じた様子。パレスチナ自治区ガザの情勢を協議する国連安全保障理事会の記事で出題した大西萌衣さん(15)は「テレビで見るニュースだが、よく調べて自分たちが理解しないと問題を作れなかった。難しかったが楽しかった」と感想を話した。
日本新聞協会認定NIEアドバイザーで同校の松田美奈子主幹教諭は「新聞を通して正しい情報を取り入れることや世の中に目を向けることを日頃から意識し、NIEに取り組んできた。新聞は最新の情報が得られるので、生徒たちの今後にも生かされるだろう」と期待を込めた。
(豊浜由紀子)