沖縄工業高校工業化学科の生徒4組8人が、発明やデザイン(意匠)を競う2023年度パテントコンテスト、デザインパテントコンテストでそれぞれ優秀賞を受賞した。このうちデザイン部門に入賞した2組は、特別賞のWIPO(世界知的所有権機関)賞、新しい生活様式デザイン賞にそれぞれ選ばれた。3月18日に東京都内で表彰式が行われた。
コンテストは文部科学省、特許庁などが主催し、優秀賞に選ばれた作品の特許や意匠登録への出願を支援する。
特別賞・WIPO賞に輝いた3年の仲里琉聖さん(18)と比嘉咲翔さん(18)は「らくらく靴ベラ」を考案した。事前に靴ベラを靴にセットし、専用の台に靴を置いて履くと、靴ベラが台に引っかかり取り除かれる仕組みだ。仲里さんは「おじいちゃん、おばあちゃんが靴を履くときにかがまなくてもいいように考えた」と振り返り、「商品化してプレゼントし、喜んだ顔が見たい」と意欲を燃やす。
特別賞・新しい生活様式デザイン賞に選ばれたのは、3年の座安夏矢さん(18)と川満蓮さん(17)が考えた「カニ型くつ干しハンガー」。カニの形を模し、はさみ部分に靴をはさんで使用する。脚部分を広げれば自立もでき、床など平らな場所にも干せる。座安さんは「思いつくまで大変だった。夏休みも試作品を作るため登校した」と語った。
その他の受賞者は以下の通り。(敬称略)(括弧内は提出した作品)
【パテント部門・優秀賞】大山倫空、國頭カイリ(壁際フック)▽玉城海、高良光請(洗濯蓋ボール)
(上江洲仁美)