【那覇】那覇市立仲井真小学校(與那嶺美奈子校長)では、18年前から5年生が学校の敷地内で米作りに挑戦している。今年は初めて、アイガモのひなによる除草や駆虫効果を狙いとする「アイガモ農法」を取り入れた。稲の成長を観察しながら米を育て、同時に2羽のアイガモとも触れ合い、動物の成長も楽しんでいる。
指導に当たっているのは、同校の元保護者で「地域の米作りのお助けマン」と称する、翁長裕次さん。同校で米作りを始めた当初から指導をしている。
5年生は、4月上旬に田植えをした。下旬、生後約1週間、体重約100グラムのアイガモのひなが田んぼデビューを果たした。「ナカ」と「イマ」と名付けた2羽のアイガモは、昼休みなどの休み時間に田んぼに放す。授業中は5年生の教室近くに設置したケージの中で待機し、5年生と一緒に授業を受けているという。授業が終わると希望者が自宅に連れ帰りアイガモの世話をし、朝は児童と一緒に登校する。
自宅に連れ帰った児童は、「餌をおいしそうに食べた」「水あそびをさせた」「歩き方がおかしい」などと自宅での様子を日記につづっている。また、アイガモの体調がすぐれない日には保護者が「今日は学校を休ませます」と連絡するなど、保護者の協力も得てアイガモの成長を見守ってきた。
翁長さんは「アイガモ農法を取り入れたことで除草作業の手間がゼロになった」と話す。稲は例年より約10日早く成長し穂がつき始め、順調に育っているという。
アイガモは穂を食べてしまう場合があるため5月29日に役目を終え学校を「卒業」した。感極まった様子の児童もおり、ナカとイマとの別れを惜しんだ。
米作りについて児童は「(田植え前の)田踏みで足を入れるのに抵抗があったけど入れたら楽しかった。お米ができたら調理実習したい」と感想を寄せた。
(中川廣江通信員)