那覇工業高校(浦添市)が工業系の資格取得や競技大会での上位入賞を目指し、放課後活動に力を入れている。例年、10人前後で活動に取り組んでいるが、本年度は1~3年生の約30人が活動に参加し、6~8月に開催される大会や検定に向け連日、技術を磨いている。
放課後活動では旋盤や溶接、メカトロニクスの競技大会に臨むグループと、旋盤3級、フライス盤3級、機械系保全作業3級、第二種電気工事士の資格取得に挑戦するグループに分かれ、それぞれ練習に励んでいる。
電子機器を制御し、機械に目的の動きをさせるメカトロニクスの大会に出場する3年の比嘉憲真さんは「プログラムや機械の組み立てを一つでも間違うとうまくいかないので大変だが、満点を取れるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
電気設備の取り扱いに必要な国家資格の第二種電気工事士取得を目指す2年の海老原砦(さい)さんは「筆記試験は5月に終わり、自己採点では高得点だった。7月の実技試験に向けて全力で取り組みたい」と意欲を見せた。
材料を回転させながら削り円柱状、円筒状などに加工する旋盤の競技大会と3級取得に挑む、1年の稲留岬輝(みさき)さんは「100分の1ミリの精度を求められるので難しいが、そこが楽しい。大会、資格試験とも頑張りたい」と力を込めた。
指導する知念健教諭は「1年生が多く参加してくれているので、今年だけでなく来年、再来年に向けて指導していきたい」と話した。 (外間愛也)
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資格取得へ放課後活動 那覇工業 競技大会入賞も目指す
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琉球新報朝刊