離島の高校生が部活動で本島の県大会に出場する際の航空費を支援するため、沖縄県教育委員会は1日、ふるさと納税制度を使った「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)を開始した。県教委がGCFを活用したのは初めて。募った寄付は来年度の県高校体育連盟や県高校文化連盟が主催する大会から活用する。募集期限は9月30日。目標金額は500万円。
ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」のGCFのページから寄付できる。GCFは目標金額に達しなくても募集期間中に集まった支援金をほぼ全額補助する形式で募る。補助の対象は宮古、八重山、久米島地域の高校に通う生徒。
離島から県大会に出場するには、航空費を含めた移動費や宿泊費などが必要で経済的負担が大きい。県教委はこれまでも県高体連や県高文連主催の大会出場者に航空費の一部を補助してきた。県大会出場者は年間延べ千人を超え、財源確保に課題があることから、GCFを活用した補助の拡充を決めた。募った寄付金はこれまでの補助額に上乗せする形で補助する。
(高橋夏帆)