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顔入り独自ポスター 琉大、性の多様性尊重訴え


顔入り独自ポスター 琉大、性の多様性尊重訴え 琉球大学が独自に作製した性的少数者の権利擁護を呼びかけるポスター
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 琉球大学(西田睦学長)は性的少数者の権利擁護を呼びかける6月の「プライド月間」に合わせ、学長や副学長など役職員17人の顔入りで性の多様性尊重を訴える独自のポスターを作製した。同様のポスターを作製したのは全国の大学で琉大が初めてという。
 同大では2023年に多様な性の悩みや困りごとの相談を受ける「プライドオフィス」を立ち上げたほか、ことし4月にはハラスメントと性暴力、セクシュアリティーの3分野に特化した教育研究組織「ヒューマンライツセンター」を設立するなど、性の多様性の尊重に関わる取り組みを推進してきた。
 ポスターは300枚作り、各学部や部局に掲示しているほか、学外からも提供を求める声があるという。学内相談窓口の電話番号やメールアドレス、QRコードを掲載し、広く周知している。毎年6月に新しいポスターを作製し、取り組みを継続していく方針。
 ヒューマンライツセンター長の矢野恵美琉大法科大学院教授は「大学の役職員の顔入りで性の多様性尊重を訴えたポスターは他にない。琉大の取り組みを学生や教職員、学外の人にも知ってもらいたい」と話した。 (外間愛也)