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哲学対話に学生挑戦 琉大新聞活用講座


哲学対話に学生挑戦 琉大新聞活用講座 哲学対話の手法で「おごるおごられる」について話し合う琉球大教育学部の学生たち=6月28日、西原町の同大
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 琉球大学教育学部の新聞活用実践講座が4月から西原町の同大で開かれている。全15回の日程で6月28日は新報小中学生新聞「りゅうPON!」の連載「てつがくカフェ」の哲学対話を題材に、立教大学の河野哲也教授がゲスト講師を務めた。27人が受講した。男女の関係性の中で「おごるおごられる」をテーマに、「おごられることをステータスと思う女性がいる」「関係を続けたいから割り勘にする」などと話し合った=写真。
 講座では学生が「若者と選挙」「たばこ税」「選択的夫婦別姓」などをテーマに問いを出し合い、投票で決めてから対話した。河野教授は「深く考える哲学対話はやり方さえ分かれば、どの授業にも組み込むことができる。対話型の学習で役に立つ」と語った。 4年生の陸蓮苑(れのん)さんは「哲学対話は難しく堅いものだと思っていたが、盛り上がって楽しかった。テーマを多角的に捉えられた」と話した。
 同講座は琉球新報社と琉大教育学部が連携し2013年度から開講している。 (関戸塩)