「やかんみかん」に爆笑 異色の民謡歌謡漫談コンビが初ライブ 沖縄市


「やかんみかん」に爆笑 異色の民謡歌謡漫談コンビが初ライブ 沖縄市 終始笑いと拍手に沸いた「やかんみかん」の民謡歌謡漫談初ライブ=1日、沖縄市のライブハウス「ZIGZAG」
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 【沖縄】異色の民謡歌謡漫談コンビ「やかんみかん」の初ライブが1日、沖縄市胡屋のライブハウス「ZIGZAG」で開かれ、抱腹絶倒のパフォーマンスに会場は沸いた。コンビは民謡歌手・漫談家で沖縄三板協会長でもある照屋政雄さん(85)=芸名・照やかん=と、市内小学校の不登校支援職員の内田美佳さん(53)=芸名・照みかん。

 内田さんは東京出身で沖縄移住11年目。沖縄芸能にどっぷりはまっていた今年2月、ある民謡公演で照屋さんと運命的に出会い、即刻、弟子入りを志願した。出身や職業の違い、年齢差を超え、コンビを結成。わずか10カ月で初ライブとなった。

 会場は50人余の観客で満席。照屋さんは、本部、読谷、糸満、屋慶名、さらには宮古など各地を独特のしまくとぅばで巡る十八番の漫談を繰り広げた。

 照屋さんはまた、自身の代表人気曲「ちょんちょんキジムナー」「明日(あちゃ)からやー」などを軽快に披露、「年齢だから最後のライブかもしれないよ。楽しみなさい」と縦横無尽のトークで爆笑と拍手を誘った。

 開幕を務めた内田さんは特技のウクレレをガンガン奏で、不登校児童の応援歌「ツッパリhighschoolロックンロール」などマシンガントークを交えながら熱唱した。この日は内田さんの誕生日でたくさんのプレゼントも贈られた。会場からは「破天荒のライブで最高。次回も楽しみ」との声で盛り上がり、カチャーシーで締めくくった。

 (岸本健通信員)