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輝く12歳、無限大 ピン芸人「ぼっち」新人V 多和田飛優雅さん 「小学生あるある」笑い追求


輝く12歳、無限大 ピン芸人「ぼっち」新人V 多和田飛優雅さん 「小学生あるある」笑い追求 快進撃を続ける小学生のピン芸人「ぼっち」こと多和田飛優雅さん=14日、那覇市港町のオリジン・コーポレーション
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 沖縄の芸能事務所オリジン・コーポレーション所属の小学生ピン芸人「ぼっち」こと、多和田飛優雅(ひゅうま)さん(12)=豊見城市=が快進撃を続けている。オリジンの新人発掘オーディションで優勝し、1月にデビュー。芸歴5年目以下の芸人による全国規模の賞レースでは、沖縄代表として2回戦に出場する。4月に中学生になる多和田さんは「有名になってテレビに出たい」と意気込んでいる。

 幼少期から周りを笑わせるのが好きだったという多和田さん。5歳の頃から、父の陽介さん(31)と一緒に「M―1グランプリ」を見て「こんな芸人になってみたい」と思ったと言う。

 夢のお笑い芸人を目指すため、昨年11月に開催されたオリジンの新人発掘オーディションに挑戦した。陽介さんと一緒に考えたネタはコント。プロ顔負けの堂々としたいでたちと演技で、1人3役をこなした。先生が見てるときだけ掃除をする、図書館で本をいっぱい借りるのに1冊も読んでいない―。多和田さん自身が経験した小学生あるあるネタに、会場からは何度も笑いが起きた。大人9組を差し置いて優勝を果たし「びっくりとともに、うれしさがわいてきました」とはにかむ。

 1月からオリジンに所属し、定期ライブにも出演している。芸歴5年目以下の芸人による全国規模の賞レース「超若手芸人No.1決定戦 UNDER5 AWARD 2024」で沖縄代表に選出され、4月にある2回戦への出場が決まった。

 オリジンの首里のすけ代表は「ネタに出てくる発想、演技が面白い。もっと爆発できるはず。続けたら将来は沖縄を盛り上げる芸人になると思う」と太鼓判を押す。

 少年野球のキャプテンだった多和田さん。1人で行動するところを後輩に「ぼっち」と呼ばれたことをきっかけに、芸名も「ぼっち」と命名した。ピン芸人だが、今後は「コンビやトリオもやってみたい」と意欲を示す。「人を笑わせることが一番楽しいです」。中学生になっても「お笑い道」を突き進んでいく。

 (田吹遥子)