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PSYCHIC FEVER ボーカル・小波津志(うるま市出身)インタビュー 音楽は言葉の壁越える 沖縄は心の支え【動画あり】


PSYCHIC FEVER ボーカル・小波津志(うるま市出身)インタビュー 音楽は言葉の壁越える 沖縄は心の支え【動画あり】 海外を中心に活動する「PSYCHIC FEVER」の小波津志=3月26日、那覇市の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 「EXILE」の弟分にあたる、男性7人組パフォーマンスグループ「PSYCHIC FEVER(サイキックフィーバー)」のボーカルをうるま市出身の小波津志(こはつ・こころ)が務めている。東南アジアなど海外を飛び回るグローバルなグループで活躍する小波津に、活動のことや沖縄への思いを聞いた。

 物心ついた頃から踊ることが好きだったという小波津。小学1年の頃から地元のダンススクールに通い始めた。中1で、EXILEが所属する芸能プロダクション「LDH」開催のオーディション「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」を受けて最終審査まで進んだ。不合格だったが、その後周りから勧められ、EXPGスタジオ沖縄校に入校した。

「沖縄は心の支えになっている」と話す小波津志=3月26日、那覇市の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)
「沖縄は心の支えになっている」と話す小波津志=3月26日、那覇市の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)

 当時からボーカルとしての才能を見いだされレッスンを始めるも、変声期で挫折を経験した。「声が裏返って思うように歌えず辞めたいと思う時もあった。なんとか乗り越えて続けてきた結果が今につながったと思う」と振り返る。

 2019年にサイキックフィーバーを結成。47都道府県を回るなど「武者修行」に励んだ後、2022年にデビューした。9月から半年間、タイを拠点に活動したが“アウェー”の状態で、最初のイベントは全く盛り上がらなかったという。自分たちの音楽をどう伝えるかメンバーで試行錯誤した。「今では歌って踊ってくれる人も増えてきた。音楽は言葉の壁を越えて伝わると改めて思った」と手応えを感じている。タイのラッパーとのコラボも実現した。「タイの人の優しさに触れたからこそ、化学反応を起こせるようになったと思う」

海外を中心に活動する「PSYCHIC FEVER」の小波津志=3月26日、那覇市の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)
海外を中心に活動する「PSYCHIC FEVER」の小波津志=3月26日、那覇市の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)

 高校卒業まで過ごした沖縄は「心の支え」だと言う。「上京しても沖縄出身ということで応援してくれる人も多い。家族や友だちの言葉にも救われてここまで続けてこられた」と振り返った。夢を追う沖縄の子どもたちに「苦しい時期はあると思う。でも続けてきたことは武器になるし、自分の個性。つらい時は自分がやってきたことを思い返して」とエールを送った。

4月3日に発売されたセカンドアルバム「PSYCHIC FILEⅡ」のジャケット
4月3日に発売されたセカンドアルバム「PSYCHIC FILEⅡ」のジャケット

 4月3日にセカンドアルバム「PSYCHIC FILEⅡ」(LDH Records)が発売された。タイのラッパーとコラボした「FIRE feat.SPRITE」や、熱い思いを歌った「THE HEAT」など7曲を収録。5月からは日本を皮切りにアジアツアーを開催する。「自分たちの新しい魅力を表現した内容になっている。ぜひ聞いてほしい」と呼びかけた。

 (田吹遥子)