2023年のM-1王者、「令和ロマン」の髙比良くるまさん（左）と松井ケムリさん。大学のお笑いサークルで出会い、2017年によしもとの養成所・NSC東京校に入所して翌18年正式にデビュー。沖縄に滞在して自動車免許を取得したケムリさんは、「自分は沖縄の人」だと思っているそうです。
琉球新報社 2023年12月に日本漫才界の頂点に立った、令和ロマン。東京都出身・髙比良(たかひら)くるまさんと神奈川県出身・松井（まつい）ケムリさんが2018年に結成したコンビで、芸歴6年足らずで「M-1グランプリ」の優勝を勝ち取りました。若き実力派で、落ち着きを感じるクールな姿勢で舞台に立つ2人。今日本で、注目を集めているコンビだといえるでしょう。
そんな熱い視線を浴びている2人が、「Output LAUGH PROJECT アベンジャーズ SPECIAL Output～桜坂劇場 サーキット祭」出演のため3月に来沖。出番の合間にインタビューして、M-1王者になったこと・沖縄への思いなどを聞いてきました。
聞き手：饒波貴子(フリーライター)
撮影：小橋川恵里奈（ライブハウス Output）
沖縄のミュージシャンと共演希望
―沖縄にようこそ！ ケムリさんのヒゲともみあげ。テレビで見ていましたが、こんなにつながっているんですね。間近で見ることができてうれしいです。
くるま：見るとうれしくなりますよね。
ケムリ：なかなか近くでは見られないと思います。
―昨晩のお笑い番組で、生放送で漫才を披露しているお2人を見ました。今朝早くに沖縄に来たということですね。
ケムリ：はい。今日は入り時間が早かったので、那覇空港に着いて会場のOutputに急いで来ました。飛行機の中は眠りやすくて、いつも寝る時間ですね。3時間近くかかりますが大好きな沖縄に来るので、全然平気です。
くるま：僕はちょっと寝ました。沖縄には仕事で時々来ていますよ。
―ここOutputでのライブは、2023年9月以来ですかね。ありんくりんとの共演だったと聞きました。
ケムリ：ツーマンライブをやったんですが、めっちゃ沖縄を感じるコンビですよね。
くるま：よしもとの劇場が今沖縄にはないので、寄席の機会があまりありません。そんな中、ライブハウスのOutputがお笑いライブを始めてくれたのは、めちゃくちゃうれしいことですよね。毎月のように東京や大阪から芸人を呼んでくださって、すごくうれしいです。
ケムリ：本当にうれしく思います。
―「Output LAUGH PROJECT（アウトプット ラフ プロジェクト）」というシリーズで、沖縄芸人さんと共演する楽しいライブですね。今日はその集大成として来沖した訳ですが・・・。
くるま：「アベンジャーズ スペシャル」とライブ名に付いていますね。
ケムリ：何かと戦う感じですよねー（笑）。目的がありそう。
くるま：オールスターじゃなくてアベンジャーズだから。
ケムリ：誰と戦うのか分からない。もしかして沖縄のお客さん（笑）！？
くるま：沖縄の文化！？ 沖縄のお笑いシーンと戦うのかもしれない。
ケムリ：今日は別会場で、ウエストランドさんたちが出演するライブがあるらしいですね。そこと戦っています（笑）。
くるま：集客を奪い合っている（笑）。
ケムリ：勝っていますね。
くるま：ボロ勝ちでしょう。お笑いライブで、お客さんが立っていることなんてないですから。音楽やるライブハウスですもんね。
ケムリ：独特ですよね。スタンディングの人の前でやるのはいいですね。みなさんが見やすいかどうかは置いておいて、僕はテンション上がります。
―新鮮な感覚になる刺激がある会場ですか？
くるま：そうです。東京でもたまに、バンドの方との共演でライブハウスでやらせてもらう機会はありますけどね。いつか、沖縄の音楽の人と絡んでみたいですね。お笑い好きなミュージシャンの方がいらっしゃったら、よろしくお願いします。
ケムリ：僕はもっと、ありんくりんさんと一緒に出たいですね。大好きなんです。
くるま：面白すぎるよな。
ケムリ：比嘉さんのエイサー太鼓が、めっちゃ面白いんですよ。音が相当デカすぎて、マジでうるさいんです（笑）。比嘉さんのこと相当好きです。
