芸人のホンキで沖縄を笑顔に お笑いプロジェクト「てんたか」始動 山城智二さんインタビューと初回ライブ てんたか追っかけリポ#1


芸人のホンキで沖縄を笑顔に お笑いプロジェクト「てんたか」始動 山城智二さんインタビューと初回ライブ てんたか追っかけリポ#1
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2024年春にスタートした「てんたか」は、沖縄の芸能事務所3社=FECオフィス・オリジンlil(リル)・よしもと沖縄の連携によるお笑いプロジェクト。合同でのライブ開催やイベント出演、バラエティー番組制作など活動が広がり注目が集まります。そんな気になるプロジェクトを追跡取材する連載を開始。初回となる今回はFECオフィス代表・山城智二さんのインタビュー、3月に行われたライブのリポートをお届けします。

(隔月掲載)
饒波貴子(フリーライター)

撮影:村山望
撮影:村山望

直撃! FECオフィス代表・山城智二さん

―「てんたか」について教えてください。

各芸人がプロデュースするライブがいろいろと増え、スタンダップコメディー・ライブも盛んになってきました。沖縄のお笑いライブシーンが活発になる中、事務所主導のライブがあってもいいのではないかと、オリジンlilさん、よしもと沖縄さんと協力して3社が運営するライブをまず立ち上げたんです。芸人に「出たい! この舞台に立ちたい!」と思ってもらえるような居場所作りを目指しています。そしてライブ以外の取り組みも進めていきたいと考えています。

―3月1日に1回目のライブを開催しました。その感想は?

出演した芸人たちのテンションが高く、1組1組がクオリティー高いパフォーマンスを見せてくれました。沖縄での最前線のお笑いが見られたライブができたのではないか、と思っています。

―FECオフィスとして「てんたか」プロジェクトに取り組んでいること、今後やりたいことはどのような内容ですか?

他事務所の芸人たちとライブを開催し同じ舞台に立つことで、自身の立ち位置を確認し技術交流ができると思っています。芸人みんなで切磋琢磨して、自分の芸を高めてほしい。それが活発になればなるほど、FECだけではなく沖縄のお笑い全体が進化するのではないでしょうか。その進化に伴って、新たなステージを作っていくことができるはずです。

―FECオフィスの近況について。最新情報を教えてください。

地元に根差した笑いを追求し、独自のお笑い文化を構築していけたらと思っています。そしてその沖縄のお笑い文化を全国に広げていこうと考えています。第一弾として、沖縄の戦後の笑いの歴史をひもとくドキュメンタリー映画『ファニーズ』を東京で公開します。6月7日から3週間、「下北沢トリウッド」という劇場にて上映予定です。芸人も東京に行って上映に合わせてミニライブを開催し、観客のみなさんに沖縄の笑いに触れてもらいます。今年はFECにとって、そして沖縄のお笑い界にとっても新たなステージに向かう一年になっています!

―6月7日、2回目の「てんたか」ライブ開催ですね。最後に見どころを教えてください。

沖縄の笑いの最先端を見ていただくライブを目指しています。ここを起点に、お笑いの新たなムーブメントを起こせたらと思っています。ぜひ会場に来て、笑って楽しんで芸人に熱狂して、ムーブメントの火付け役の1人になってください!