【本部】沖縄美ら海水族館を運営する沖縄美ら島財団(花城良廣理事長)はこのほど、欧米の主要な水族館3カ所と、相次いで連携協定を結んだ。動物の健康を重視する「動物福祉」の取り組み強化や、研究の連携などを推進する考えだ。
同財団が連携協定を結んだのは、米国でジンベイザメを飼育するジョージア水族館、飼育生物や運営理念などで共通点の多いバレンシア水族館(スペイン)、歴史が古くサンゴの飼育で有名なモナコ海洋博物館の3カ所。いずれも4、5月にかけて協定を締結した。財団は共同研究の推進に加え、深海魚やサメの飼育など、沖縄美ら海水族館が持つ飼育技術を提供していく構えだ。
同財団で沖縄美ら海水族館を統括する佐藤圭一さんは「動物福祉の面で、欧米とやりとりをして世界基準を目指していくほか、環境保全に向けたグローバルな研究を推進していく」と狙いを述べた。
(池田哲平)