一時閉館していたうるま市勝連の「きむたかホール」がほぼ2年半ぶりに業務を再開した。7日には「きむたかホールリニューアル☆タイムスリップコンサート」と銘打ったコンサートが行われ、4バンドほかが出演。来場者はオールディーズの名曲に酔いしれた。
きむたかホールは2001年に開館した。現代版組踊「肝高の阿麻和利」の本拠地となり、長年、与勝地区の文化活動に利用されてきた。今回、きむたかホール機能強化基本計画によって、館内の音響照明設備が最新鋭の機器にリニューアルされた。94台収容の駐車場も増設。続いて空調設備の改修工事も行われ、久しぶりの業務再開に利用者、文化関係者らの期待感が沸き立った。
ホールの再開を祝う同コンサートに出演したのは、ペアーレキッズダンス、ブリッズ、ザ・スリーナッツ、SSカンパニー、ストゥーディメン。まばゆい照明光の飛び交うステージ前には特設のダンスエリアも設けられ、思い思いのスタイルで踊るファンの姿があり、休憩時間にホワイエで飲食を楽しむ光景がコンサートの盛り上がりに大きなアクセントを加えた。
コンサートの反響は大きく、手応えを得た主催者は「第2弾、第3弾の企画を見据えて地域の音楽文化関係者と連携を深めていきたい」と意気込みを語った。きむたかホールを管理する市教育委員会も地域文化のさらなる発展に期待感をにじませていた。
(世禮亮通信員)