リスナーへ変わらぬ美声 沖縄初のアナウンサー・川平朝清さん(88) RBC民謡ラジオ番組に出演


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ラジオ出演中の川平朝清さん(左)と上原直彦さん(右)=1日、那覇市久茂地

 琉球放送(RBC)の創立に携わり、沖縄初のアナウンサーとして活躍した昭和女子大学名誉理事・名誉教授の川平朝清さん(88)が1日、RBCiラジオの長寿番組「民謡で今日(ちゅう)拝(うが)なびら」に生出演した。RBCが同日に創立65周年を迎えるのを機にゲスト出演が実現した。

 川平さんはRBC設立直後の1957年から67年まで同局に在籍し、初代アナウンサーとして活躍した。RBCはこの日、創立65周年を迎えるのに合わせてゆかりの人物が朝から夜まで出演する特別プログラムを放送。アナウンサー当時、「川平清」の愛称で知られた川平さんもゲストの1人として招かれた。

 番組ではうちなーぐちでのあいさつの口上や「かぎやで風節」とベートーベンの交響曲第9番を掛け合わせた自作の歌を披露。現役当時と変わらぬ美声を聴取者に届けた。出演を終えた川平さんは「呼ばれること自体がとてもうれしい」とにっこり。

 番組のプロデューサー兼パーソナリティーの上原直彦さん(80)とは同僚だったこともあり、「一緒に仕事をしてきた仲間が今も現役で頑張っている姿を見るのはうれしい」と満足げだった。共演した上原さんは「先輩がいらっしゃるから恐れ多くて半分も話ができなかった」と語り、再会を喜んだ。