天国の叔父に「約束果たせた」 モノレール導入推進した故大友貞雄さんにめいや友人たちが取った行動とは…


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大友貞雄さんの遺影を手にする上間清さん(左)、大友さんのめいの松川夕里奈さん=1日、浦添市前田のてだこ浦西駅

 民間サイドから沖縄都市モノレールの導入に尽力した故大友貞雄さんの遺影を携え、共にモノレール導入に尽力した琉球大名誉教授の上間清さん(84)と、大友さんのめいで県都市計画・モノレール課職員の松川夕里奈さん(28)が1日、モノレール延長区間に乗車した。

 大友さんが亡くなった時、浦添延長区間が開業したら「一緒に“乗りたい”」と本紙に寄せた追悼文でつづった上間さんは「約束を果たせた」と笑顔。松川さんは「天国からモノレールを見守ってほしい」と話した。

 大友さんは宮城県出身。日本モノレール協会職員として那覇市での都市モノレール導入計画に関わった。市に移り住んだ後の1977年には民間の推進団体「沖縄都市モノレール導入推進協議会」を立ち上げ、計画実現に奔走した。区間延長も楽しみにしていたが2015年に亡くなった。

 上間さんと松川さんはてだこ浦西駅から県庁前駅まで乗車し、大友さんの思い出を語り合った。松川さんは「叔父に『おめでとう』と伝えたい」とほほ笑み、上間さんは「(大友さんと共に目指した)モノレールのネットワーク化に向けて今日はいいスタートになった」と話した。