不登校になって伸びた7つの能力とは… 学校行かず大学進学したまりんさんと母・よっぴーさんが体験談 「子どもは100の能力がある天才」


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
学校へ行かない選択肢について語り合う(左から)よっぴーさん、まりんさん、うっしーさん=9月29日、豊見城与根のレンタルスペースepic

 学校に行かないことを選択し、小中高に通わず大学へ行った星山海琳さん(まりん)と母親の吉田晃子さん(よっぴー)による新刊「不登校になって伸びた7つの能力」の出版記念トークイベントが9月29日、沖縄県豊見城市のレンタルスペースepicで開かれた。「多様なまなびFREESCHOOL○○がっこう」を主宰する牛木克彦さん(うっしー)が企画した。親子連れなど45人が参加し、よっぴーさん、まりんさんの体験を聞き、学校へ行かないという選択肢について考えた。

 「子どもは生まれたときに100の能力がある天才」と語るよっぴーさんは、まりんさんの成長を「ドラマを見るような感覚。次はどんなことをするんだろう」と、能力を奪わないように見守っていたという。

 家では絵を描いたり本を読んだりして過ごしていたまりんさんは、17歳の時に大学進学を決意し、2カ月半の勉強で高卒認定試験に合格。入試にも受かり、現役で大学に進学した。

 祖父母などから「学校へ行きなさい」と言われていたというが、よっぴーさんは「考え方を否定してもおかしい。行くのも行かないのも正解で、対立じゃない。(まりんさんが)世間は学校へ行くのがオーソドックスだと知るチャンスでもあった」と受け止め、「いろんな人がいる中で、自分がどうしたいのか、どうするのかを教えるのが親の役割」と話した。

 うっしーさんは「学びはどこにでもある。学校を否定しているのではなく、学校へ行かなくても学べる選択肢があるとみんなが認識してくれたらいいと思っている」と語った。