社会

IUCNが沖縄本島北部を視察 世界自然遺産登録の判断材料に

沖縄本島北部の世界自然遺産候補地を審査するため、視察するIUCN調査員ら=7日午前8時35分ごろ、国頭村

 政府が世界自然遺産登録を目指す「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」について、登録の可否を勧告する国際自然保護連合(IUCN)の専門家による現地視察が始まった。

 7日、沖縄本島北部(やんばる地域)での視察の様子が報道各社に公開された。IUCNの現地調査はやんばるが5~7日、奄美大島と徳之島が8~10日、西表島が11~12日の日程で行われる。視察内容や資料審査を踏まえ、IUCNは登録の可否を2020年夏ごろに決める。

 IUCNによる4カ所の視察は17年にも行われたが、本島北部にある米軍北部訓練場の一部返還地の位置付けを巡ってIUCNが申請内容の抜本的な見直しを求める「登録延期」を勧告したため、登録は見送られた。その後、政府は推薦書を再提出し、今回が2度目の視察となる。

 この日はIUCNの専門家ウェンディー・アン・ストラーム氏とウルリーカ・オーバリ氏が国頭村の長尾橋の上からやんばるの森を視察する様子が公開された。2氏には環境省の職員や世界自然遺産候補地科学委員会の専門家が森の生態系などについて説明した。視察中には国の天然記念物ヤンバルクイナやノグチゲラの鳴き声も聞かれた。【琉球新報電子版】