芸能・文化

「熱い心で、でも冷静に」 ハンガリーの楽団で活躍する沖縄出身バイオリン奏者が後輩に伝えたいこと

ふるさとの沖縄で初めて公演するバイオリン奏者のベルケシュ亮子さん(右)と夫で指揮者のカールマンさん=7月、琉球新報社

 クラシック音楽が盛んな東欧ハンガリーの管弦楽団でバイオリン奏者として活動する県出身者がいる。那覇市出身のベルケシュ(旧姓・砂川)亮子さん(47)だ。クラシック音楽に詳しいカノン友の会によると、欧州の楽団に所属する県出身者は珍しい。亮子さんは所属するジュール・フィルハーモニー管弦楽団の団員約80人と来沖し、20日午後4時から西原町のさわふじ未来ホールで公演するほか、19日は母校の那覇市立松島中学校で交流演奏会を開く。

 亮子さんがバイオリンを始めたのは6歳の頃。母親はピアノ教師で幼い頃から音楽に親しんできた。松島中、開邦高校芸術科音楽コースを卒業後、3年の浪人をへて武蔵野音大に進学した。在学中の1996年、ハンガリー人のバイオリニストから演奏を評価され、卒業後にハンガリーに留学し、技術や表現法を学んだ。
 その後、楽団の指揮者であるベルケシュ・カールマン氏と結婚した。約7年前、日本からハンガリーのジュール市に移り住み、プロの管弦楽団ジュール・フィルに在籍している。

 ジュール・フィルは創立125年を誇る。「経験を積んだ人たちと弾く機会はとても充実している」とやりがいを語る。

 沖縄での初公演は、親戚やクラシックが好きな有志が実行委員会を結成し、実現した。当日はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」など3演目を演奏する。「いつの日か生まれ故郷の沖縄で公演できたらどんなに素晴らしいかと考えていた」と心待ちにしている。

 松島中での交流演奏会に向け、音楽の道を志す後輩たちに「できるまで何度でも挑戦する忍耐力が必要とされる。練習中には『熱い心で、でも冷静に』を心掛けて」とエールを送る。

 チケットの問い合わせはカノン友の会の新垣さん(電話)090(5733)4071。島ピアノセンター、普久原楽器でも販売している。
 (高江洲洋子)