乳がんアドバイザー試験、来年1月に実施 沖縄初 受験に向け勉強会


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
ピンクリボンアドバイザーの認定試験へ、公式テキストで学ぶぴんく・ぱんさぁの会員ら=1日、浦添市のリボンズハウス

 乳がんに関する正しい知識を身につけた「ピンクリボンアドバイザー」認定試験が来年1月19日、沖縄県内で初めて実施される。乳がんの発生から治療、治療中の生活、検診まで体系的に最新の知識を学ぶことで不安を払しょくし、患者に寄り添うことができる。NPO乳がん患者の会ぴんく・ぱんさぁ(浦添市)が主催する。

 寄付金を活用して県外から試験官を招き、サテライト試験として実現させた。専門医師らで構成する認定NPO法人乳房健康研究会が認定する。会場は浦添市社会福祉協議会。

 ぴんく・ぱんさぁの与儀淑恵代表によると、善意から経験者が自分の治療法を別の人に強く勧めたり、周囲が健康食品を勧めたりすることがあるという。しかし病状や治療法は個々人によって異なるため、ある人にとって良かったことが別の人にも良いとは限らない。しかし「知識がないと断るのも難しい」。

 逆に、別の患者を励ましたいときに「その内容でいいのか迷うこともある」。認定試験用の公式テキストで体系的に学び直すことで、知識を確かなものとし、不安を拭うことができると話す。

 浦添市城間のリボンズハウスでは毎月第4水曜日に受験する人たちが勉強会を開いている。今後、北部や宮古・八重山でも開催を検討中だ。与儀代表は「知識を持つ人が各地に増えれば、どの地域でも検診を勧め、正しい治療の道筋をアドバイスできる」と話し、多くの受験を呼び掛けた。

 申し込みは所定の払込取扱票に記入し受験料3240円を振り込む。払込取扱票の入手法や問い合わせはぴんく・ぱんさぁpnkpnsa@yahoo.co.jp。31日締め切り。