モバイルプリンス
2日、JR新宿駅(東京)で1人の方が亡くなる人身事故が発生した。
その事故現場をおおっていたブルーシートの内側にスマートフォンを入れて撮影しようとする利用客が複数いたため、JR側が「お客さまのモラルに問います。スマホでの撮影はご遠慮ください」とアナウンスを行う異例の事態となった。
人は、「肖像権」という勝手に撮影されない権利を持っている。無断で自分が撮影されたなら「やめてください」と言うことができる。
しかし亡くなると、本人は撮影されても肖像権の侵害を訴えることができない。
だからJR側も「モラル」という言葉を使って、撮影を制止しようとした。
なぜ、こうした事故現場を撮影する人が出てくるんでしょうかね?
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理由はそれぞれあると思うが、事故現場などのショッキングな映像をSNSに投稿すると、拡散されて再生回数が伸びることがある。
「リツイートやいいね、などの反応がたくさん欲しい」と強く思っている人は、モラルを踏み越えてでも撮影したいのかもしれないね。
ひどい話ですね。
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スマホのカメラ性能は、毎年すごい進化をとげる。暗い所でも鮮明に、遠くの映像もきれいに撮影できるようになった。
なんでも手軽に撮影できるからこそ、細心の注意をはらわなければいけないね。
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また、こうした事件や事故のショッキングな動画がSNSで拡散されて、自分のところに回ってくるかもしれない。
しかし、自分も安易に拡散させてはいけない。写っている人の名誉を傷つけたり、プライバシーの侵害に加担したりすることがある。
さらに拡散することで、動画を見た人がショックを受けるかもしれない。
そうですね。気をつけます。
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「事故動画」を拡散させることで再生回数が増えていく。これは、モラルを無視して撮影をする人に「実績」を与えることになるね。
「自分はリツイートしただけ」と軽い気持ちなのかもしれないが、投稿者と共犯関係になるんだよ。
好奇心や、やじ馬根性でこうした動画や画像を気軽に取り扱うのは控えよう。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。