弓道団体女子Vの首里、強さの秘けつは?


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女子団体決勝 「いつも通り」の気持ちで臨んだ首里の(左から)加藤めぐみ、祝嶺真凜、狩俣心希、祖慶さあや、末吉和夏=13日、那覇市の奥武山弓道場

 県高校新人体育大会は13日、県内各地で行われた。弓道女子は首里が3年ぶり9度目の頂点に立った。

 決勝戦、首里の4射目は5人中4人が的を捉えた。観客席からは一本ごとに大きな歓声と拍手がわき上がり、圧巻の強さを見せつけた。「大前」の加藤めぐみは「いつも以上の成果が出せた」とぎゅっと優勝旗を握り、3年ぶり9度目の優勝の喜びをかみしめた。

 「個々のレベルは高くないが仲間を信じ支えあっている」と語る加藤。全員で計10中を目標にしてきたが、決勝は14中と目標以上の結果だった。

 予選では5人全員が外す場面もあった。「いつも通りいこう」とメンバーに呼び掛け、うまく気持ちを切り替えた。

 加藤の呼び掛けも奏功し、決勝は「今まで以上の結果を出すことができた」と満足げな表情を浮かべる。

 今大会初めて「落ち」を担った末吉和夏は、個人でも3位入賞を果たした。落ちという大役に「ちゃんと当てないと、と最初はプレッシャーも感じた」と打ち明ける。

しかし、本番前にいつもみんなで行う円陣で「めぐみが励ましてくれた」と落ち着いて挑めた。

 決勝は4射目を1本も外すことなく「うれしいしか言葉がでないです」と一言。挑む九州は「自分が引っ張るくらいの気持ちで行きたい」と力強く語った。
 (上江洲真梨子)


 (10月13日・奥武山弓道場)
【男子】
▽団体予選順位(20射) (1)興南12中(1)首里12(3)首里東8(4)那覇7=以上決勝進出

▽同決勝トーナメント1回戦
首里 8―4 那覇
興南 10―9 首里東

▽同3位決定戦
首里東 9―6 那覇

▽同決勝
興南 14―8 首里

【女子】
▽団体予選順位(20射) (1)首里9中(2)コザ8(2)小禄8(2)北谷8

▽同決勝トーナメント1回戦
首里 9―6 コザ
北谷 5―1 小禄

▽同3位決定戦
コザ 7―6 北谷

▽同決勝
首里 14―8 北谷