キングス、一進一退の試合、流れを変えたのは?大阪との差は? Bリーグ第3戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは13日、大阪府のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサ(西地区)と今季第3戦を行い、延長にもつれ込む接戦の末、85―90で敗れた。

 速攻での得点がキングスは4点だったのに対し、大阪は28点。キングスはフリーのシュートを外す場面が多く、速攻につなげられて主導権を握られた。それでも延長に持ち込む粘りを発揮しただけに、攻守に躍動したジョシュ・スコットは「タフな試合で、延長を勝ちきれなかったのはすごい残念」と肩を落とした。

 試合が動いたのは第3Q。キングスは外のシュートがことごとくリングに嫌われ、ターンオーバーも多く、大阪の司令塔、伊藤達哉に再三速攻を出されて13点差まで広げられた。

 第4Qは序盤にキングスがゾーン守備を敷いたのをきっかけに大阪の攻撃のリズムが乱れ始め、差が徐々に縮まっていく。3点差の残り2・8秒、パスを受けた岸本隆一が素早いステップバックからブザービーターとなる起死回生の3点弾を沈め延長に突入した。

 延長は一進一退だったが、昨季までキングスの主力だった大阪のアイラ・ブラウンが流れを変える。キングスのビックマンをブロックなどで立て続けにシャットアウトし、再び速攻につなげて勝負を決めた。

 「アイラの怖さは守備。威圧感もあったと思う」と推測する佐々宜央HC。決定力の低さやターンオーバーなど攻撃面の課題は多く「あの攻撃の終わり方ではこういう流れになる。修正しないと」と気を引き締めた。


▽Bリーグ1部(おおきにアリーナ舞洲、3813人)
大阪(2勝1敗)
 90―85(22―18,11―14,28―16,14―27 延長 15―10)
キングス(1勝2敗)

◆修正しないと

 佐々宜央HC(キングス)の話 ショットブロックやスチールから、直接ファーストブレークにつなげられたことが負けの最大の要因。攻撃の終わり方で安易なターンオーバーが出るとこういう流れになるので、修正しないといけない。最後までファイトを見せられたことは良かった。