「ひとり親の子支援」ベスト賞  学習の場提供で県内初


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県ベスト育児制度賞の受賞に喜ぶ沖縄国際大学生の伊集くりあさん(前列右から2人目)ら=16日、宜野湾市役所

 【宜野湾】子育て世代が受けられる制度などをまとめたサイト「育児助成金白書(イクハク)」を運営する一般社団法人日本子育て制度機構はこのほど、宜野湾市と沖縄国際大学のボランティアサークルによる「ひとり親家庭子どもの生活・学習支援事業」を2018年度県ベスト育児制度賞に選んだ。市役所で16日、賞の伝達式があった。

 同賞受賞は県内初。全国で33都府県の団体が受賞した。SDGs4番目の目標「質の高い教育をみんなに」にも通ずる。

 同事業は国と県の補助事業を活用し、市が大学に声を掛け2014年度から始まった。現在、ひとり親家庭などの中学生23人が大学と新城児童センターで週に2回、午後6時から2時間、大学生による学習支援を受けている。同機構は「子どもにとって年の近い学生が相談相手となり得る」と評価した。

 サークル「Teen support room 沖種(おきだね)」の伊集くりあ部長(20)=同大3年=は「中学生の成長を見るとやりがいを感じる。今後も頑張りたい」と意気込んだ。松川正則市長は「(中学生は)身近な大学生から刺激を受け、これからの人生の大きな糧になる」と述べた。